ペットカメラの安全性!中国製ペットカメラに注意

ペットカメラの安全性!中国製ペットカメラに注意

外出先でもペットの様子を確認できるペットカメラ。様々な機能を兼ね備えつつ、手ごろな価格で購入できる製品もあります。

しかし、物によっては<覗き見される・不正にアクセスされる>などの危険性もあることを忘れてはいけません。本記事では、

  • 安全性が高いペットカメラを探している
  • 安いペットカメラは中国製..やっぱり危険なの?
  • 国内メーカーのものが安心?

など、ペットカメラの安全性に関する疑問点を解消しつつ、実際の事例や被害に遭わないための対策、危険なペットカメラの見分け方、中国製のペットカメラの注意点等を解説します。

安全に使えるペットカメラを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

関連記事:【ペットカメラ】犬・猫の留守番カメラおすすめ比較15選

ペットカメラで起こる被害

ペットカメラで起こる被害

ペットカメラで起こる被害を2つまとめました。また、どのような状況下で起こりやすいのかも合わせて見ていきましょう。

被害①不正アクセス・アカウントの乗っ取り

何らかの理由で不正にアクセスされると、管理者になりすましてアカウントそのものを乗っ取られるリスクが非常に高まります。アカウントが乗っ取られてしまうと、どうなるのでしょうか?

  • カメラが意図しないところで操作される
  • 撮影や録画された映像を勝手にダウンロード、アップロードされてしまう
  • サイバー攻撃や迷惑メールなどの発信元として利用されてしまう

など、様々な被害が起こりやすくなるわけです。”プライバシーは無く情報がすべてさらされている”、と言って良い状況です。

被害➁覗き見・ハッキング(盗撮)

覗き見・ハッキングは、アカウントを乗っ取られると発生する被害の一つでもあります。ペットカメラが映し出している映像をすべて第三者も確認できる状況で、完全に”盗撮”という犯罪の領域です。

ペットカメラそのものを見ても、覗き見やハッキングされていることは一切分からないため下記の<被害が起こりやすい状況>を作り出さないことが被害を防ぐ方法です。

被害が起こりやすい状況とは?

不正にアクセスされてアカウントが乗っ取られる⇒覗き見やハッキングされる……こういった状況は、

  • IDとパスワードが洩れた時
  • 撮影されたデータがサーバーで保管されている時
  • カメラそのものにバックドアが設置されている時

以上、3つのシチュエーションで起こりやすいです。それぞれどのような状況かを見ていきましょう。

IDとパスワードが洩れた時

ペットカメラ被害の原因で一番多いのが、IDとパスワードが洩れた場合です。メーカーが出荷した時の初期設定のままで変更せず、放置している時によく起こります。

安すぎるペットカメラは製品の型番を検索するだけで初期のIDとパスワードを入手できることも多いため、攻撃側からすると「初期のものから変更していない人がターゲット」となり得るわけです。

IDとパスワードさえあれば簡単にログインできるので、不正にアクセス・操作されてしまうのは時間の問題。情報が相手に渡ってしまえば、こちらの対処できる術はありません。

撮影データがサーバーで保管されている時

ペットカメラで撮影されたデータの保管先が、サーバーである時も被害は起こりやすくなります。日本国内では無く、中国製のもので被害が多く報告されています(詳しくは次章で解説しています)。

中国製のペットカメラで撮影されたデータは、中国のサーバーで自由に操作ができる、スマートフォンやパソコンでいつでも簡単に見られてしまう状態で保管されています。

不正に入手した映像は、動画サイトに勝手にアップロードされたり、悪質だと映像が売買されているなどの被害も相次いでいます。

カメラそのものにバックドアが設置されている時

ペットカメラそのものにIDやパスワードが不明でもアクセスできる『バックドア』が設置されていると、当然被害に遭う確率がとても高くなります。

バックドアとは、サイバー攻撃の一種。バックドアの被害を受けると、ペットカメラに不正アクセスされ、個人情報を抜かれます。

セキュリティがきちんとしているカメラであれば、このようなことは起こりにくいです。しかしハッキングなどを目的として作られているカメラは、通常の入り口の他に<わざとバックドア>を設置して売っていることもあるのです。

日本ではありませんが、2020年には韓国が中国から輸入した防犯カメラにバックドアが設置されていることを発見しました。実際に運用する前だったので被害は食い止められたようですが‥
参考サイト:中国製監視カメラにバッグドアウイルスを発見

参考動画:あわや軍事機密漏洩!

国レベルでこのようなことがあると、家庭用の防犯カメラだと‥使うのは躊躇してしまいます。

中国製のペットカメラは要注意!実際にあった事例

前述したように、被害は安価なカメラ・やはり中国製の物に多く見受けられます。

実際に、中国製のペットカメラ(ネットワークカメラ)を購入した人は「操作していないにもかかわらずカメラから声が聞こえる・勝手に動く」などという恐怖を体験しました。

勝手に動き、中国語が聞こえてきた

参考動画:中国製のネットワークカメラから中国語

どのペットカメラにもマイクとスピーカーが内蔵されていて、遠隔でも声を聞かせることができます。この点を利用して、不正にアクセスしている側が中国語?を聞かせてきたそう。

アクセス用のパスワードもきちんと変更していたにもかかわらず、このようなことが起こると対策しようがありません。購入者は販売ショップに問い合わせ、またきちんとした対応(返金も)をしてもらったとのことです。

操作していないのに、夜中に勝手に動く!

参考動画:中国製の防犯カメラが勝手に動く

声が聞こえてくる他には、操作していないのに勝手に動いてしまうというものです。夜中の2時に誰も触っていない状態で動き、それが二度もあったようです。動画を見ていただくと分かりますが、隅々までチェックされているようで怖さを覚えます。

リモートでコードを実行できる脆弱性を発見

中国Hikvison製の防犯カメラが攻撃者によって認証なしにリモートでコードを実行される恐れがあることを、イギリスのセキュリティ専門家:Watchful_IP氏が発見しました。

悪意があるバックドアが設置されているのでは無いものの、多数のモデルに影響があるとのことで、注意が必要です。

参考サイト:中国Hikvison製の防犯カメラに脆弱性

不正アクセスやハッキングを防ぐための4つの対策

不正アクセスやハッキングを防ぐための4つの対策

ペットカメラへの不正アクセス・ハッキングを防ぐために、どのような対策を行えば良いのか? 4つまとめましたので、ぜひ覚えておきましょう。

対策①パスワードは初期のものから必ず変更する

まず、パスワードを必ず初期のものから変えてください。変更したとしても推測されやすい・使われやすいパスワードも狙われやすいので、注意が必要です。

英数字をランダムに交えて他のものと使い回してない、できるだけ複雑なものに設定しましょう。警視庁のホームページでも、注意喚起しています。

参照:ネットワークカメラをお使いの方へ

カメラ映像を覗き見できるサイトに公開される可能性がある

パスワードの設定を後回しにして、変更しないままでいると『覗き見できるサイト』に勝手に公開されてしまう可能性があります。

insecam(インセカム)といって、セキュリティーが甘い・パスワードの保護が無いカメラの映像のみをまとめたサイトです。

日本に設置されているカメラでも、かなりの数の映像が公開されてしまっています。家の中などプライベートの映像は少なめですが、パスワードをきちんと設定していれば公開されることはありません。

対策➁アプリやOSソフトは常に最新のものにアップデートする

ペットカメラは外出先でも様子を確認できるように、スマートフォンやタブレットなどに専用のアプリをダウンロードして利用します。

悪質なものだと、一見普通のアプリのように見えてもダウンロードすれば個人情報が筒抜けというケースも少なくありません。リモートで、第三者が不正に操作できるように仕組まれていることも。

アプリはもちろんOS自体も、常に最新の状態にアップデートして不正なアクセスの侵入を防ぎましょう。

対策③ウェブカメラを使わない時は無効にする

在宅中などでカメラで撮影する必要のない時は電源を切るなど、映し出す環境を物理的にシャットアウトすることも有効です。

仮に第三者から操作されていたとしても、カメラレンズを隠してしまえば映像が無断で公開される心配がなくなります。

対策④不審なメール・ファイルは絶対に開かない

ペットカメラに限ったことではありませんが、購入後に不審なメールやファイルが届くようになった場合は絶対にクリックして開かないようにしてください。

クリックしてしまえば、その端末はたちまちウイルスに侵されて情報が洩れてしまいます。メールの内容を見るだけなら被害には遭いません。明らかに怪しいものは一目見て分かるので、冷静に判断しましょう。

危険なペットカメラの見分け方

危険なペットカメラの見分け方

危険なペットカメラには特徴があります。以下に危険なペットカメラの見分け方を4つ、ご紹介します。

あまりにも安すぎるもの

高いから良いと一概には判断できませんが、安すぎるのも問題です。安い=コストをかけていないということなので、セキュリティーは強固にされていないはずだからです。

「できるだけ安いものを、」も大切ですが、価格を重視し過ぎるのも危険です。

データをサーバーに保管している(特に中国製)

日本国内のメーカーでもサーバーに保管するペットカメラはいくつもあるので、一概には言えません。しかし中国製のペットカメラだと上記の実例から見ても、適切に管理されていないことは確実です。

サポート体制が整っていない

ペットカメラを購入後、製品の不具合などを問い合わせるためのサポート窓口が無いのも危ないです。

きちんとした企業であれば購入した後だからこそ、アフターサービスを大切にします。中国製メーカーは日本語がままならないことも多く、体制そのものが整っていないので選ばない方が無難と言えるでしょう。

あまりにも高評価のレビューしか無い

ほとんどの人が、Amazonや楽天市場・ヤフーショッピングなどの販売サイトで購入するかと思います。特にAmazonで、高評価のレビューのみで低評価がほとんど無いといった場合は気を付けなければなりません。

サクラと呼ばれる、高くしか評価しないレビューも多数出回っているためです。本当に実際に利用したレビューなのか? 製品名だけでググって口コミを調べてみるなど、見極めが大切です。

安全性の高いペットカメラ2選+カメラを守る製品

最後に、安全性が高く安心して使えるペットカメラを2つ・そしてカメラそのものを守る製品を1つ紹介してこの記事を終わります。

『Furbo(ファーボ)ドッグカメラ』映像データが遠隔操作で見られない仕様で安全

Furbo(ファーボ)ドッグカメラ

>【公式】Furbo(ファーボ)ドッグカメラ

最初に紹介するのは、世界中で利用されている『Furbo(ファーボ)ドッグカメラ』です。

遠隔で映像データを見ることはできないようになっていますし、自身で設定するID・パスワードの他に二段階認証システムも導入してセキュリティーを強化しています。
参照:Farboのセキュリティについて

購入後に初期不良で動かない場合にも、30日間返品返金保証で安心です。またペットのいたずらで破損した場合にも、購入後1年間は無償で交換してくれるなど、保証制度が充実しているのもポイントです。

『KX-HDN215(Panasonic)』データがSDカードにしか保存されないので安全

KX-HDN215(Panasonic)

>【公式】KX-HDN215(Panasonic)

Panasonicから販売されているペットカメラ『KX-HDN215』で録画したデータはすべてSDカードにしか保存されません。サーバーには一切残らないので、勝手に公開されたりなどの心配も一切不要です。

もし「録画したい・動画を一時的に保存したい」というときは、自身でSDカードを用意します。126GBや256GBなどの大容量のSDカードを用意した方が良いでしょう。自動追尾や転倒防止機能も搭載し、価格は23,000円ほどです。

『ウイルスバスターfor Home Network』カメラ・スピーカーなどに繋いで保護

ウイルスバスターfor Home Network

>【公式】ウイルスバスターfor Home Network

上記2つの製品を含むペットカメラのセキュリティをより強固にしたい場合は、『ウイルスバスターfor Home Network』といってカメラそのものを守る製品もおすすめです。

ペットカメラやスピーカー・プリンターなどのホームネットワークに接続するあらゆるものを、不正なアクセス・攻撃から保護してくれます。使用中のルーターに接続するだけの手軽さで、料金も1万円とリーズナブルです。
ウイルスバスターfor Home Network

まとめ

ペットカメラは次から次へと新しいものが登場し、販売されています。安すぎるペットカメラや中国製のペットカメラは様々なリスクが起こり得ることを知ることが、被害を防ぐ第一歩です。

ここで紹介した3つの製品を含め安心・安全なペットカメラを購入した後も、セキュリティ対策はきちんと施して万全の体制で使うようにしましょう。

安心、安全なペットカメラ選びについては、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:【ペットカメラ】犬・猫の留守番カメラおすすめ比較15選

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