お留守番のペットにご飯を与える方法は?与え方を紹介

ペットを留守番させる時、ご飯(餌)はどのように与えていますか?「家を出る前に普段より多めにあげておく」という人もいるのではと思います。しかし短時間ならばまだしも、やむを得ず長時間留守番させる場合は注意しなければなりません。
そこで便利なのが、『自動給餌器』です。本記事では、おすすめの自動給餌器と選び方・留守番中のペットへのご飯の与え方を分かりやすく紹介します。

留守番中のペットへご飯をあげる2つの方法

留守番してくれているペットには、どのようにご飯をあげれば良いのでしょうか。2つの方法をご紹介します。

方法①自動給餌器(ペットフィーダー)を使用する

まず1つ目は「自動給餌器」といって、事前に設定した時間に合わせて自動で餌をトレイに出してくれる便利な物を使う方法です。別名:ペットフィーダーとも呼ばれます。
いつも決められた時間にご飯を与えているご家庭などは、これを使えば不在の間もペットの食事をバッチリ管理することができます。

方法➁ご飯を小分けにして設置しておく

2つ目は、ご飯をあらかじめ小分けにして複数の場所に設置しておく方法です。ご飯はこの場所!と決めている飼い主さんも多いかと思いますが、留守にする時はできるだけ複数の場所に置きましょう。その際、餌を小分けにすることがポイントです。
小分けにして且ついろいろな場所に餌を置くことで、『一度にまとめて食べてしまうこと』を防ぐことができます。

外出前にご飯を多めに与えておくとNGなワケ

長時間留守番させる時は(出る前に)普段より多めにあげることは注意するべき、と冒頭でお伝えしました。注意するというよりかは、できるだけ避けた方が良いです。
なぜ前もってたくさんあげておくことがダメなのか、2つの理由を見ていきましょう。

理由①あげた瞬間に必要以上に食べて負担がかかる

1つ目の理由は、ご飯をあげた瞬間に平らげてしまうからです。これは犬が「食べ溜め」をする習性があるからで、夜ごはん用にその分を追加してあげたとしても朝あげればその瞬間食べてしまいます。
ゆえに一食の量は普段より当然多くなり、必要以上の量を食べてしまいます。ペットの胃腸にとても負荷がかかります。

理由➁ご飯の間隔が空きすぎると健康に良くない

2つ目の理由は、ご飯の間隔が空きすぎるとペットの健康に悪影響だからです。
あげた瞬間に一気に食べる→餌がなくなる→飼い主が戻るまでご飯を食べることができない→帰宅が遅いほどご飯の間隔が空いてしまう、というパターンは避けなければなりません。
ペットの消化器官は人間よりも弱く、ご飯の間隔が空きすぎると以下のような症状を引き起こすことがあるからです。
・嘔吐する
・続くと胃酸過多になり胃腸に負担が大きい
・歳を取った時に消化器の病を患うこともある

一度に食べ過ぎても負担がかかりますが、ご飯の間隔が空く日が続くだけで胃酸過多になり胃腸への負担も大きくなります。
仮にこういった間隔の空く日が1日だけで、ペットに問題が起こらなかったとします。しかし見えないだけで思った以上にペットの体には負担がかかっているのです。
ですので留守の時間に関係なく、自動給餌器を設置して適切にご飯を与えられる環境を作ることが大切です。

自動給餌器(ペットフィーダー)の選び方

では、どのように自動給餌器を選べば良いのでしょうか。自動給餌器ならば何でも良いわけではありません。
①餌が入る容量
➁駆動方式
③その他、搭載している便利機能
これら3つのポイントを注視して、選んでみてください。以下でポイント別に選び方をまとめてみました。
どんな自動給餌器を買えばいいのかな?と悩んでいる方は、ぜひお役立てください。

選び方①フードが入る容量で選ぶ

まずは、フードが入る容量で選びましょう。自動給餌器には主に2つのタイプがあるので、ライフスタイルに合わせてチョイスすると良いです。

ストッカータイプ:長時間留守にする際におすすめ

長時間留守にする際には、まとめてフードを入れておけるストッカータイプがおすすめです。まとめて入れておくので補充回数も少なく済み、普段忙しいご家庭にも最適です。まとめて入れるといっても、量や時間は事前に設定できるのであげ過ぎる心配もありません。

トレイタイプ:一食ずつ入れて指定の時間にあげる

トレイタイプは中に仕切りがついており、一食ずつストックしておきます。形はお皿のような、ルンバを思い浮かべると分かりやすいかと思います。このタイプも時間を指定でき、その時間に合わせて蓋がスライドしてご飯を食べることができる仕組みです。
ちなみにトレイタイプなら、ドライフードだけでなくウェットフードにも対応しているので味が違ったご飯をストックするのにピッタリです。

選び方➁駆動方式で選ぶ

2つ目の選び方は、駆動方式つまり自動給餌器を稼働させる方法で決めます。乾電池式・コンセント式やUSB式、その両方を備えている物など様々なタイプの給餌器が登場しています。

乾電池式:場所を問わずに設置したい

場所を問わずどこにでも設置したいならば、手軽に利用できる乾電池式が良いでしょう。電池を用意すればどこででも使えますし、電源を使用していないので停電時も安心です。

コンセント・USB式:電池切れの心配が無い

もう一つは、コンセント式とUSB式の物です。一般的な家電のようにコンセントに挿して電力を供給・動かして、使用します。電源さえ確保できれば稼働するので、電池切れの心配もありません。

コンセント&乾電池の2way式:自動で切り替わり便利

最後はコンセントと乾電池の両方を兼ね備えた、2wayタイプの自動給餌器です。基本はコンセントで給電し、もし停電時などは入れた乾電池で自動的に稼働するなど便利な給餌器も出てきています。
2wayだからといってそこまで価格に大きな差が出るわけでは無いので、機能が似ていればこういった2wayの物をチョイスしましょう。

選び方③給餌以外に搭載されている便利な機能で選ぶ

自動で餌をあげるだけでなく、便利な機能を搭載した多機能給餌器が販売されています。以下に機能をまとめましたので、欲しい機能に優先順位を付けると選びやすいです。

ペットの安全も確保!いたずら・転倒防止機能付き

ペットの性格によっては、自動給餌器を置くだけで興味を示しおもちゃと判断してしまうこともあります。特に猫は上から飛び乗って倒してしまう可能性もあるため、できれば転倒防止機能が付いたものを選びましょう。
万が一倒れてもフードが飛び出ない・いたずらで蓋を開けられないようにロック機能が設定されている、いたずら防止機能が搭載された給餌器も多いです。

フード以外に水もあげられる

留守番させる時は、フードだけでなく水も必要です。器に入れて水を置いておくのも有効ですが、飲み終わってしまえば空になります。
しかしフードとともに給水できれば、水を切らす心配がありません。ほとんどがペットボトルを逆さにして給水するタイプですが、設置できるペットボトルの大きさは様々なので飲む量に合わせて選んであげましょう。

マイクとスピーカーで録音・声掛けができる

マイクとスピーカーが搭載された自動給餌器ならば、飼い主の声を録音できて外出中にもペットに声を聴かせてあげることが可能です。
餌をあげるタイミングに合わせて声掛けの設定ができるので、聞き慣れた飼い主の声で寂しがり屋のペットでも安心です。

分解して洗える等手入れがしやすい

清潔感を保てるかどうかも、重視すべきポイントです。フードをストックするタンクや出るフードを受けるトレイなどが取り外しでき、丸洗いできれば常にきれいな状態を保てます。凸凹が無いものなら、手も届きやすく隅々まで洗いやすいです。
また高機能だと食器洗い乾燥機が使えるものもあるので、探してみてください。

留守番も心配なし!様子を確認できるカメラ付き

自動給餌器には、留守番の様子を確認できるカメラが付いたものもあります。自動給餌器そのものにレンズが付いていて、専用のアプリを通すことで外出先からもペットの様子を見守ることができます。
「今どうしてるのかな?」と気になるたびに確認できるので、留守中の心強い味方となるでしょう。

留守番中の愛犬・愛猫におすすめ&人気の自動給餌器4選

本章では、留守番中の愛犬や愛猫におすすめそして人気の自動給餌器を4つ紹介します。
それぞれで違った特徴があり、実際に使っている方の動画(YouTube)も添付しておくので比較してみてください。

1.オートフィーダー(WAG500):24時間いつでも給餌可!

24時間の中で最大4回の給餌時間を設定できる『WAG500』という自動給餌器です。いつでも給餌できるので、餌のあげ忘れも心配いりません。
また10秒間の録音機能が搭載されており、録音すれば声とともにフードが出ます。WAG500はトレイタイプで、仕切りで分けられたところに最大5食分もストックできます。
このトレイは取り外しができて丸洗いが可能なので、お手入れのしやすさも問題ありません。駆動方式はACアダプター(コンセント)と乾電池の2wayタイプで、緊急時にも慌てずに済みます。
オートフィーダー(WAG500)
参考動画

2.カリカリマシーンSP:リモート給餌が可能・世界的に認められた高い安全性

カリカリマシーンSPは、スマートフォンからリモートでの給餌ができます。ストッカーに餌をまとめて入れておくタイプですが、時間そして出る量も10~100gまで10g単位での設定が可能です。
マイク・スピーカーそしてカメラ・いたずら対策済みと、多くの機能を兼ね備えています。カスタマーサポートも日本国内で行っているので、万が一の時にも安心です。
カリカリマシーンSP
参考動画

3.JQ-350(ペット用自動給餌/給水器):ペットフード1.5㎏と水2Lを収納

アイリスオーヤマから販売されているJQ-350は給餌と給水を1台にまとめ、ペットフードは1.5kgまで収納可能・水は2Lペットボトルを付けることができます。
給餌タンクにはストッパーが付いているので一度に出ることはなく、量を調整できるのが嬉しいポイント。トレイは取り外して丸洗いができ、抗菌Ag+加工も施されているのでいつでも清潔です。
ただし時間と量を決めて給餌ができないので、長時間の留守には不向きです。しかし給餌と給水が1台で済む・約1,600円という安さなので、<機械を通して給餌することをまず試したい場合>には挑戦しやすいかと思います。
ペット用自動給餌・給水器(アイリスオーヤマ)
参考動画

4.Furbo(ファーボ):カメラ付き・1日におやつをあげた回数もカウント

Furbo(ファーボ)はカメラが付いていて、専用のアプリをスマホにインストールすることで様子を常に確認できます。自動給餌器というより、ペット専用の見守りカメラに近いです。
しかし中にはおやつをセットでき、遠隔からあげることも可能です。ボタンを押すだけでおやつが飛び出すので、ついついあげてしまいますが・・。1日に何回あげたかの回数もカウントしてくれるのであげ過ぎ防止にもなります。
またマイクとスピーカーもついているので、あらかじめ録音しておけばおやつのタイミングと同時に声掛けもできます。おしゃれで、どのお家にも馴染むシンプルなデザインも高ポイントです。
Furbo(ファーボ)公式サイト
参考動画

トイレ・散歩も徹底管理!ペットホテルなどの一時預かりの選択肢も

自動給餌器を使う以外にも、ペットホテルなどの一時預かりを利用する手もあります。何週間・何ヵ月と留守にする時間が長いのならば、ぜひこういった一時預かりの利用も検討してください。
ご飯はもちろんトイレや散歩も徹底的に管理してくれるプロのところに預けた方が、安心なことも多いからです。

Point!利用するならストレス回避のためにお試し体験から始める

ただしいきなり預けるといっても、人見知りする子はストレスに感じて逆効果になってしまうこともあります。環境に慣れさせるためにも、お試し体験から始めましょう。

自動給餌器を使う際のメリット

自動給餌器を使うメリットを、3つまとめました。

タイマー付きなら長時間留守にしても安心

タイマーが付いている自動給餌器ならば、長時間の留守でも安定して給餌できます。ペットにとってもいつも通りの食事が可能なのであまりストレスになりにくく、健康面でも安心です。

決められた量しか出ないので食事管理にも役立つ

前もって自動給餌器から出る量を決めておけば、その決めた量しか出ません。一度に食べ過ぎることも防げますし、疾患等で制限がある場合にも適切に管理できます。

災害時の給餌対策にもなる

地震や洪水など災害が多い今日、ペットを置き去りにしたまま避難を余儀なくされる人も決して少なくありません。
万が一家に戻れない場合でも、自動給餌器があればペットのご飯を心配せずに済みます。
避難所での受け入れは難しいことも多いので、日頃から備えておくために自動給餌器は設置した方が良いでしょう。

自動給餌器を使うデメリット・注意点

自動給餌器は良い点も多いですが、デメリットや注意点もあるので知っておいてください。

便利な機能がペットにとって警戒されることも

自動給餌器からフードやおやつが出る時に、音が鳴る物も存在します。上記で紹介したFurbo(ファーボ)であれば、おやつが出る直前に「ガシャッ」と下に降りてくる音が鳴ってから時間差で飛び出します。警戒心が強い子ならば、不信感を抱いて食べてくれない・・といったことが起こる可能性も。
できるだけ静かな音・あまり音が鳴らない給餌器を選ぶことで、どのタイプのペットにも馴染みやすいはずです。

ドライフードしか対応していない物もある

ドライフードにしか対応していない自動給餌器は、ストッカータイプの物に多いです。普段からドライフードの他にウェットフードもあげている場合は注意しましょう。
紹介した自動給餌器:オートフィーダー(WAG500)のような、ドライ・ウェットどちらにも対応したトレイタイプを選んでください。

喉が渇きやすくなるので給水も忘れずに

留守番させる時はフードはもちろん、給水も忘れてはなりません。自動給餌・自動給水の一体型にこだわる必要はありませんが、水を入れた器もちゃんと用意してあげましょう。
水であっても、何個か小分けにして置いておくのも良い方法です。

まとめ

留守番してくれているペットには、『自動給餌器』を使っていつもの食事の時間にちゃんとご飯が食べられるように配慮することが大切です。
高機能の自動給餌器も増えてきていますが、必ずしも高機能だから良いとは限りません。ペットも大事な家族の一員です。飼っている愛犬・愛猫に合ったものを選んであげましょう。

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